2024年12月17日に別のブログで書いた記事を移動させました。
こちらは TECH PLAY女子部 Advent Calendar 2024の17日目の記事です。
はじめに
今年、後輩や部下の育成に関わる機会が増え、「教えるって本当に大変だな」と実感しました。この経験から、「教えること」の難しさや気づきについて、今回のブログでまとめていきたいと思います。
教えることの難しさ
- 一方的に教えるだけでは伝わらない
自分では「教えたつもり」でも、相手にとっては伝わっていないことが多々ありました。例えば、業務手順を説明しても、相手が理解しきれていなかった場面が何度もありました。 原因:自分の「教えたつもり」は「自分なら理解できる」という前提で成り立っているからです。 対策:相手の知識レベルに応じた説明が必要です。
- 相手の知識レベルに応じた説明をする方法
わたしが実践したのは以下の方法です。 - 元々どのくらいの理解度があるか素直に聞く - 普段の会話の中で自然にレベル感を確認する
自分自身が相手の立場になるために、まず相手の理解度がどのくらいあるかを知っていきます。特に後者は、自然なコミュニケーションの中で質問を織り交ぜることで、業務的にならず相手の理解度を把握しやすくなります。
- 教えたことが伝わっているか確認する
「理解しましたか?」と聞くだけでは不十分なことがあります。人によっては「わかりました」と条件反射で答えてしまうからです。
⭐︎解決策 - 教えた内容を相手に説明してもらう
これにより、相手がアウトプットを行い、理解を定着させるだけでなく、教える側も正しく伝わっているか確認できます。これは双方にとってメリットのある方法だと感じました。
- 教える内容が本当に正しいか確認する
教える内容が間違っていると、双方にとって良くない結果を生みます。そのため、事前に以下のポイントを意識しました: • 教える内容が正しいか確認する • 伝えるべきポイントを整理する • 教えた後に振り返りを行う
- 「なぜ教えるのか?」という目的を共有する
相手が「なぜ学ぶのか」を理解しないまま説明を聞くと、受け身になりがちです。 工夫: • 最初に「教える目的」と「教わることで何ができるのか」を伝える
これにより、相手は目的意識を持って能動的に学びやすくなります。
- 伝え方に工夫が必要
教えるときの伝え方も重要です。以下のポイントを意識しました: 1. 専門用語や難しい言葉を避ける • 噛み砕いた言葉で説明し、相手の理解をサポートする。 2. ステップごとに分けて説明する • 一度に多くを伝えず、順序立てて伝えることで、相手の理解を深めやすくする。
教えることは「コミュニケーション」だと思う
教えるという行為は、結局のところコミュニケーションであるとわたしは考えます。 • 教える側:相手の立場に立ち、理解しやすい言葉や方法を柔軟に選ぶ。 • 教わる側:能動的に学び、質問やフィードバックを通じて理解を深める。
この双方向のコミュニケーションがあってこそ、「教えること」と「学ぶこと」が成立するのだと実感しました。
おわりに
今年1年、「教える」という経験を通して学んだのは、教える側と教わる側が共に意識を持つことの大切さです。これからも、相手の理解度に寄り添い、丁寧に伝えられるよう意識していきたいと思います。
皆さんも「教えること」に向き合う機会があれば、ぜひコミュニケーションの大切さを意識してみてください。